映画をよく見るので評論してみた〜Vol1〜

映画をよく見るので評論してみた~Vol1

 

【作品】

花とアリス殺人事件

 

【解説】

『ヴァンパイア』などの岩井俊二監督が、2004年に公開された『花とアリス』を自らの手で初の長編アニメーション作品として作り上げた少女たちの物語。前作では触れられなかった主人公たちの出会いのきっかけや、友情が始まる瞬間などを捉えている。今回もアリスを蒼井優、ハナを鈴木杏が声優として演じる。原作と脚本、音楽と監督の全てを岩井が担当する、新しい世界の誕生に魅了される。

 

【あらすじ】

石ノ森学園中学校に転校してきた中学3年生のアリスこと有栖川徹子は、1年前に「ユダが、4人のユダに殺された」という31組に関するうわさを耳にする。彼女は自分の家の隣の屋敷が「花屋敷」と呼ばれ、この辺りの中学生たちを怖がらせていることも知る。隣家の住人のハナならユダについて何か知っていると聞かされたアリスは、花屋敷へ足を運び事の真相を確かめにいく。

 

【オススメ度】

★★★★★

 

【個人的感想】

一番のお気に入りはアリスの大人と子供の境の心情を行き来する中で描かれる彼女の人間性の良さですね。

両親の離婚や転校、クラスのイジメがある中でもサバサバと現状を受け止め、時には親に、時には同級生に気を使いながら彼女の平等な価値観で生きる人格は是非とも日本の中学生には見ていただきたい。

やっと転がり始めた事件の真相に、なかなか辿りつかないグダグダした二人のやりとりが、中学生のあの感じでグっとくる。

少しずつ、奇妙な出来事で積み重ねられる信頼関係が、面白く丁寧に描かれている。

実写から描き起こされたロトスコープというアニメーションの手法が、人の動きをリアルに描き集中して見ていられる。

背景は水彩で繊細に描かれているので、叙情的な風景も美しく、アニメが苦手な人も、きっと楽しめると思う。

最後のシーンは全国でもイジメにあっている人やイジメをしている人、どちらにも現状の自分の環境と比較していただいて今一度友情を大切に気持ちが良いことを見直して見て欲しい。

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